『2012年(第8回)学校自慢エコ大賞』入賞作品発表
「学校自慢エコ大賞」には千葉県大多喜町立老川小学校と伊東新之助くん
全国の小・中学校が実践しているエコ活動と小・中学生のエコをテーマにした作文を顕彰する「2012年学校自慢エコ大賞」の最終審査会が2月8日、東京・一ツ橋の(財)国語作文教育研究所で開かれ、同審査委員会(審査幹事・宮川俊彦 国語作文教育研究所所長)が応募総数1042点の中から大賞1点、優秀賞4点、佳作7点、審査委員特別賞1点、合計14点を選出しました。エコ活動部門の大賞は千葉県大多喜町立老川小学校が、エコ作文部門の大賞は、立教小学校(東京都)2年、伊東新之助くんの作品が選ばれました。
学校自慢エコ大賞は、環境学習の支援を通じて子どもたちにエコの大切さを知ってもらう目的に創設されました。
全国の小・中学校をはじめ児童生徒のみなさん、たくさんのご応募、ありがとうございました。
『2012年学校自慢エコ大賞』入賞校(者)
エコ活動部門
エコ作文部門
<審査講評> 審査委員長 (財)国語作文教育研究所所長 作家 宮川俊彦
全国から日頃の研鑽、努力の結実を応募していただき感謝します。不況の影響もあろうかと思いますが、エコ活動がやや沈滞し教育現場でもマンネリが取り沙汰され活性化が求められている時にあって、継続し次第に本質に学習を向けていこうとする皆さんの日常には敬意を表します。
特に今回は震災があり世界の耳目もそこに集中していました。ここでは計画節電があり、また有史以来の国土の汚染と棄地があり、エネルギーも喫緊のテーマになっています。
従来のエコの当該用語だけでない、かなり奥深い領域にも入り込む必然があります。これが個々のエコ活動や問題認識にどんな触発を与えたかと常以上に興味深く思いました。
揺るがぬ踏襲反復も肝要です。また新鮮さを希求することも意味深いものです。
ただこの眼前の環境問題、災害を教材とし、そこから更に日本発の鋭意なエコ活動が推進されることを願って止みません。一層心を磨き知性を研いで活動に邁進されることを期待し講評とします。
<審査講評> 審査委員 (財)日本環境協会 常務理事 柏木 順二
入賞校、受賞者の皆さんには、心からお祝い申し上げます。各校とも工夫を凝らしながら様々なエコ活動を展開しておられ、感心しました。また、作文では、一人ひとりの環境との関わりや環境に向き合う姿が目に浮かび、頼もしくかつ考えさせられながら読ませてもらいました。環境の問題は、私たち一人ひとりの生き方や経済・社会のあり方にも関係し、難しい問題です。それだけに息長く継続的に取り組む必要があります。皆さんには、これからもずっと環境に関心を持ち、取組を続けてくれることを期待しています。
<審査講評> 審査委員 全日本中学校長会 事務局長 青柳修治
今回の応募作品では、身近な物を大切にするというエコへの取組から広い地域を対象にしたエコへの取組、何年も長い時間をかけた総合的、計画的エコへの取組など色々な角度からのエコへの取組の提案がされており、多くの児童生徒や学校が真剣にエコに取組む姿勢が伝わり大変心強く感じました。
エコの問題は、この地球上で人間がいかに生きていくべきなのかを考える、生き方の問題でもあります。これからも、エコの輪が広がってほしいと願っております。
<審査講評> 審査委員 NPO環境文明21 共同代表 藤村 コノヱ
全国の学校で様々なエコ活動が広がり、子どもたちの環境意識が高まっていることは、とてもうれしいことです。
エコ活動では、地域を巻き込んだ活動や生き物レッドブックの作成など新たな活動も見られるようになっていますが、全体的には活動内容が固定化しているように思われます。
一方エコ作文では、優れた表現力で論理的に個々の主張を展開する作品もいくつか見られました。今後は、持続可能な社会を作るという幅広い視点から、子どもたちの独創性や創造力を活かす活動、地球環境の悪化に対する子どもたちの内面の叫びが聞こえるような作文が増えてほしいと思います。
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