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私の住む口屋内には四万十川が流れていてとても美しい風景が自慢です。学校のすぐ前には私が毎日通う沈下橋があり、たくさんの人が観光に訪れます。その沈下橋周辺の木に昨年の大洪水の後からずっと、たくさんのゴミがひっかかったままになっていたのです。しかし、みんなにゴミをとりたい気持ちはあっても、なかなか目の前のたくさんのゴミには歯が立ちそうにもありません。なんといっても私の学校は全校で五人しかいないのです。私たちは地域をきれいにしようと学期に一回クリーン作戦として、川原のゴミ拾いをしています。一学期にもみんなでゴミ袋七つ分のゴミを拾いましたが、まわりの木にひっかかっているゴミの十分の一も拾っていない感じです。特に高い木の上の方のビニールなどは取れません。川岸の木のゴミは舟でもないかぎり拾うのは無理です。みんな「大人にたのむしかないねえ。」と、自分たちではあきらめていました。
そんなある日、総合の時間に先生が川原のゴミのかかった木の写真を見せてくれました。その時私には、人間の出したゴミのためにいやな思いをしている木たちの声がきこえたような気がしたのです。私は木たちがかわいそうと思いました。そして、ごめんなさいとあやまりたいとも思いました。やっぱりなんとかせんといかんと思いました。すると先生が「実は今、全国こどもエコクラブアが一斉に活動して日本を変えようと言うエコアクション大作戦というがを呼びかけようがやけど口屋内小エコクラブもやってみん?」と言いました。私も同じクラスの秋希君も、 「やります。やってみたい。」と答えました。 そこで私たちは話し合って、自分たちだけでは無理なので地域に呼びかけることにしました。そのためにまずチラシを作ること、そのチラシを持って一人一人が地域の人に声かけをすること、区長さんに相談をして地区全員に呼びかけのチラシを配らせてもらうことになりました。私たちがさっそくチラシを作って区長さんに相談をすると、区長さんたちも川原のゴミはずっと気になっていたと言ってくれて、さっそく地区の会議にかけてくれました。 そして、十月二十九日の日曜日に地域の人たちといっしょに口屋内小エコクラブの「口屋内クリーン大作戦」が実施されたのです。当日(何人くらいの人が来てくれるかなあ。)という私たちの不安とは反対に、五十人近くの人が集まってくれて、川舟も出してもらって、ゴミ袋七十袋分のゴミを拾うことができました。 全校五人だけの小さな学校でもえ地域の自然を守りたいという気持ちでみんなに呼びかければ、地域と学校が一つになってこれだけ大きな成果をあげられる。また一つ、地域が大好きになれたステキな出来事でした。 ![]() ![]() |