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「えっ、もう?」五月十八日、白河でかぶと虫の成虫を発見。年々羽化が早まり、
これまでの最速記録。この現象も近年騒がれている地球温暖化の影響なのだろうか。夏休みの自由研究で、主な原因と言われている「二酸化炭素の研究」をした。一番興味深かったのは電気使用量調査だ。一日のうち夜六時から夜十二時までが一番使用量が多く、夜十二時から朝六時までが一番使用量が少なかった。当然だ。例えば、照明。日中は不要だが夜は必要。夜中は眠るため不要。これを改めて数字・表・グラフにすることにより気付き、考えた。以前ニュースで見た「朝活・ゆう活」を思い出したのだ。企業や官庁で実施しているそれを、家庭でも挑戦してみてはどうだろうか?そこで家庭の協力のもと、早速実行。夜九時に就寝し朝五時に起床。これを夏の一か月間に四回決行。結果は、一か月で二酸化炭素換算値一人当たり0.一五六キロ減。一人の成果は微々たるものだが、日本中の人が実践すれば一か月で約二万トン減らせる。もし、これを世界の先進国の人々が・・・。 澄み渡る青い空と青い海、恵み豊かな黒い大地と大空に浮かぶ白い雲、それから、光り輝く緑の風景・・・。白河市内の泉には国内で唯一そこにしか自生していない「かやつり草科ビャッコイ属の多年草」ひっそりと生育する。県指定の天然記念物だ。これから豊かな自然を守るために私ができること。それは色々なことに興味を持つことだ。自分の目、耳、肌で直接感じ、考え、行動に移そう。 冬休み、県PTA連合主催事業に参加し「日本の環境首都」水俣へ。一度環境を破壊すると元に戻すのは困難だということがわかった。海はきらきらと美しく、海風も優しくぼくらを迎えてくれた。が、コンクリートの下には今も水銀が。一見すっかり回復したようだが、人々の努力はまだまだ続いている。事前学習からも多くのことを知った。震災の年、地元で開催されていた「水俣・白河展」や「環境と金融の密接な関係」等。例えば、「水銀に関する水俣条約」から世界銀行東京事務所や世界銀行債のことを知り、「環境を守る間接的な方法」もあるということを学習。また、寛政の改革を主導した松平定信は白河藩主だったが、彼は水環境の重要性を唱え、白河に南湖公園を造ったそうだ。環境に興味をもたなかったら、これらについて知らないままだったかもしれない。今後も環境学習を通し積極性を養い、私の欠点「ガラスの心」を克服したい。来春は、生物多様性研修のため屋久島へ行く。一つでも多くのことを学びとり、地元白河に伝えたいと考えている。 「桜の花見」よりも先に「かぶと虫の成虫発見」というような異常事態を発生させてはならない。「自然を破壊するだけの人間」から「自然を守る人間」になろう。今、思う。自らの体験を次の夏、「少年の主張」大会で発表してみたいと。 ![]() ![]() |