今（いま）から百五十年前（ひゃくごじゅうねんまえ）の一八五五年（せんはっぴゃくごじゅうごねん）二月（にがつ）七日（なのか）、静岡県（しずおかけん）下田市（しもだし）において「日露通好条約（にちろつうこうじょうやく）」が署名（しょめい）されました。この条約（じょうやく）によって初（はじ）めて日本（にほん）とロシアとの国境（こっきょう）が定（さだ）まり、択捉島（えとろふとう）とウルップ島（とう）の間（あいだ）と決（き）められました。この時（とき）以来（いらい）、北方領土（ほっぽうりょうど）は一度（いちど）も他国（たこく）の領土（りょうど）となったことのない日本（にほん）国有（こくゆう）の領土（りょうど）です。