産経子どもニュース「育て！子どもたち」：西洋名画●《机に向かうティトゥス》レンブラント・ファン・レイン

2025 年（ねん） 5 月（がつ） 3 日（か）土曜日（どようび）憲法記念日（けんぽうきねんび）

第（だい）1838号（ごう） 2017年（ねん）7月（がつ）13日（にち）発行（はっこう）

西洋（せいよう）名画（めいが）
●《机（つくえ）に向（む）かうティトゥス》レンブラント・ファン・レイン

レンブラント・ファン・レイン（１６０６年（ねん）～１６６９年（ねん））は、17世紀（せいき）のオランダを代表（だいひょう）する大（だい）画家（がか）です。暗（くら）い画面（がめん）の中（なか）で、強調（きょうちょう）したいところだけスポットライトが当（あ）たっているように表（あら）わすという明暗法（めいあんほう）を得意（とくい）とし、「光（ひかり）の画家（がか）」「光（ひかり）の魔術師（まじゅつし）」とも呼（よ）ばれます。


	レンブラントの息子（むすこ）ティトゥスの14歳（さい）のときの肖像（しょうぞう）です。机（つくえ）の上（うえ）の紙（かみ）を前（まえ）にして勉強中（べんきょうちゅう）に、ふっと顔（かお）をあげて考（かんが）えているようすですが、父親（ちちおや）の優（やさ）しい目（め）で観察（かんさつ）されています。手（て）に持（も）って机（つくえ）のはしに垂（た）らしているのは、筆記用具（ひっきようぐ）入（い）れとインク入（い）れのつぼです。このティトゥスは、生（う）まれた直後（ちょくご）に母親（ははおや）をなくすのですが、画商（がしょう）となって晩年（ばんねん）のレンブラントを支（ささ）えたのが彼（かれ）でした。レンブラントは、数（かず）多（おお）くの肖像画（しょうぞうが）を描（えが）いたことでも知（し）られ、３００点（てん）以上（いじょう）もの肖像（しょうぞう）を残（のこ）しています。何（なに）よりも人間（にんげん）に、そして人間（にんげん）の生（い）き方（かた）に興味（きょうみ）を持（も）った画家（がか）だったのです。


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